■グルコサミンの安全性・健康被害
・変異原性
TA100、TA98を用いた変異原性試験ではいずれも陰性であった。
・急性毒性
SDラットも用いた試験では急性毒性値は5g/kg以上である。
・慢性毒性
欧州では関節症の治療薬として30数年使用されてきたが、米国や日本でもサプリメントとして20年近くの使用実績を積んできたが、重篤な副作用は発見されなかった。
薬剤として販売後調査もされているが、それも特別な副作用は報告されていない
※11)
。
・グルコサミンと糖代謝
動物実験ではグルコサミン経路の活性亢進がグリコーゲン合成に影響を及ぼすとの報告
※12)
があり、糖尿病患者に対する安全性が懸念されていた。しかしグルコサミンを正常者に経動脈投与してもインシュリン感受性に影響しないこと
※13)
、グルコサミンをII型糖尿病患者に1.5g/日、90日間連続投与しても糖代謝における臨床的な差は認められなかったことから、その懸念もやわらいでいる
※14)
。
【引用文献】
※11)
Meyler’s Side Effects of Drugs: Thirteenth Edition,1996
※12)
山崎義光・他:Diabets Jourmal,26(2):57-62,1998
※13)
Pouwels M.J. et al.:J.Clin.Endocrinol.Metab.,86(5):2099-2103(2001)
※14)
Scroggie D.A.et al.:Arch Intern Med.:163,1587-1590(2003)
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